レポートに関する注意(2021年度版)

私が課したレポートを書くうえでのアドバイスです.

この記事を読む学生への注意

この記事は, レポート課題の指示ではない. 課題の内容に関しては, 授業で行った指示, 配布プリントを見るように. 質問があれば, Teamsや私のメールアドレスへ連絡してくれてもよい.

この記事で説明するのは, レポートの点数を上げるための若干のヒントである. これらのヒントは, 去年までの学生のレポートにみられた問題点に基づいており, レポートの書き方に関する一般論ではない. この記事に書かれていることだけはなく, 今まで大学で習ったレポートの書き方も十分に守ること.

以下では, ヒントを箇条書きにしているので, レポートを書く際のチェックリストのように使ってくれれば良い. 私のレポート課題は短いけれど, その分1題の配点が大きいので丁寧にチェックして頂きたい. いずれにせよ, 推敲をすること! 意味不明な文章は採点できない.

ヒント

そもそも読ます気があるか

表紙や学籍番号の書き方などの指定があるが, そのような細かいことは守れていなかったからといって減点はしない. しかし, あまりに体裁が整っておらず明らかに読ませようという意思が感じられないものは困る.

例:字が極端に汚い, スキャンが斜め・うすい, 一部が切れている, 撮影がブレている, ページの順番がめちゃくちゃ, など

設問に答えているか

裏面の設問は問が明確で比較的問題無いと思う. しかし, 表面のデータ整理表もしっかりと設問だと意識してほしい. 例えば, 「近似曲線は $y = ax + b$ の形で書くこと」と指定されていれば, 近似曲線を描くだけでなく, きっちり式も書くこと.

特定可能に書(描)かれているか

「これ」, 「この」などという言葉を使うとき, これらの指示語が何を指すのか判別可能であるか確認すること. 例えば, 「変水位実験」を示す目的で「この実験」と書いた時, 私は「定水位実験」だと思ってレポートを読んでしまうかもしれない.

また, 図を描く際も同じである. 近似曲線を2本描くならば, それぞれの曲線がどちらの近似曲線を示すのか分かるようにすること.

極端に短い解答はリスキーである

一行の答え, これ自体は構わない. 一行にしっかりと内容が伴っていれば点数を出す. しかし, 短い解答はリスキーである. この短い回答が間違っていればゼロ点にせざるを得ないので, しっかり回答に自信があるか自問自答すること.

観察だけではなく考察を書くこと

「Aが増えるとBが増えるとわかった」, だけのような答案がよく見られる. レポートを書く際は, このような観察だけではなくその考察を書くこと. 自分の観察に対し, 常に「なぜ?」と自問自答するとよい. わからなければ, 分からないこと, 仮説を感想(設問3)に書いてくれても構わない. こちらもアドバイスができる.

極端におかしい数値は計算間違いを疑え

理論的に0.6程度になるはずの数値が, 1.2になってしまうようなことは実験なので起きてしまうかもしれない. しかし, 600になるようなことは考えにくい. 以前, 計算ミスが原因で, 班全員が極端におかしい数値を提出してくることがあった. 極端におかしい数値がでたら計算ミスを疑うこと.

剽窃にならないように気をつけよ

班のメンバーと議論するのは全然構わないが, 設問の解答の文章を皆で作り, 全員同じ文章を書くことをしてはいけない. レポートを受け取る側からすると, これは剽窃(パクリ)にしか見えない. 以前, 一人がインターネットで見つけた間違った情報をパクリ, それを班員全員がパクるというひどい出来事があった.

引用するなら参考文献を書くこと

インターネットや書籍から情報を参照したら必ず参考文献としてレポートに書くこと.

この記事のTOP    BACK    TOP